円形脱毛症の原因とは?自分も知らない理由が隠されている!?

2018.06.03

何気なく髪の毛を撫でてみたらごっそりと毛が抜けたり、お風呂の排水溝を掃除していると抜け毛の量に驚くなど抜け毛に関する悩みを抱えてはいませんか?

もしあなたの頭部に地肌が見えるほど毛が抜けている部分があるのならば、それは円形脱毛症かもしれません。

円形・楕円形に髪の毛が抜けることから名づけられた脱毛症ですが、どのような原因によって引き起こされるのでしょう。

今回の記事では、円形脱毛症の原因についてご紹介します。

円形脱毛症の原因とは?

なぜ
ではなぜ円形脱毛症を発症してしまうのでしょう?

ハゲや脱毛症は男性に多いイメージがありますが、円形脱毛症は男性・女性問わず発症するといわれていて、女性でも円形脱毛症に悩む方が多くいらっしゃいます。

日本人の頭髪は平均すると約10万本もの髪の毛が生えていると言われていて、体質にもよりますが毎日50~60本ほど抜けていると言われています。

一定期間経過すると抜けてまた生えてくるというサイクルを3年~6年の間で繰り返しており、毛が抜けない人はいないのです。

しかし何らかの原因で一部分だけ毛の成長が止まってしまい、結果的に10円玉くらいのハゲが出来てしまいます。

誰にでも起こり得る脱毛症ですが、実は円形脱毛症の詳しい原因については特定されていません

男性・女性問わず発症することから円形脱毛症の原因はこれではないかと言われているものがいくつかありますが、確証はないのです。

専門家が円形脱毛症の原因になると考えているものを見ていきましょう。

自己免疫疾患

私たちの体には外部から侵入してきたウイルスや細菌など身体に悪影響を及ぼす物を攻撃する働きがある機能が備わっています。

その機能のことを「自己免疫機能」と呼び、人間だけでなく生物には備わっている機能の一つです。

自己免疫疾患の数は非常に多く、中には難病指定されている病気もあるほど厄介なものです。

アレルギーも自己免疫疾患の一種として有名で、他にも関節リウマチや慢性胃炎などが該当します。

円形脱毛症もTリンパ球が毛根を異物と間違えて認識して攻撃してしまう自己免疫疾患ではないかと考えられています。

本来身体を守るはずの機能が毛根・毛髪を攻撃することで毛が抜けて、新たに生えてこなくなってしまうのです。

円形脱毛症に限らず自己免疫疾患はどうして自分の細胞を攻撃してしまうのか解明されておらず、根本的な治療方法も見つかっていません。

自己免疫疾患を発症している患者さんの多くは複数の病気を併発していることもあるため、円形脱毛症以外にも違和感を感じている方は注意が必要です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は皮膚に痒みのある湿疹ができる病気で、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。

家族や親戚に気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー 性皮膚炎といった種類のアトピー性疾患を持っている方はアトピー素因を持っていると言われていて、アトピーになりやすいです。

円形脱毛症患者さんの約40%がアトピー素因を持っているデータもあり、皮膚に異常が起こることで脱毛に繋がるのではないかと考えられています。

しかしすべての人がアトピー素因を持っているわけではないため、本当にアトピーが関係しているのかはわかりません。

遺伝的要因

人に限らず親の遺伝子情報は子供へ受け継がれていきます。

良い情報も悪い情報も受け継いでしまうため、劣性遺伝を持つ親同士が子どもを持つと劣性遺伝の影響を受けてしまいます。

実は円形脱毛症患者を調べてみると同じ病気を抱えている家族が多く、親等が近いほどその数は増えていました。

二親等以上と一親等の発症率を比べてみるとなんとその差は10倍もあったというのですから驚きです。

近親者に円形脱毛症を発症している人がいる場合は注意が必要です。

また、すでに円形脱毛症を発症している方は近親者に同じ症状を発症している方がいないか探してみてください。

女性ホルモンの減少

女性ホルモンは男性でも分泌されているものですが、ホルモンバランスが崩れてしまうと髪を生成するのに必要な女性ホルモンが足りずに上手く毛が育ちません。

女性ホルモンは女性の方が多く分泌されますが、女性は生理やダイエットによる栄養不足などによって女性ホルモンの分泌が減ってしまいます。

そのため十分に毛が作られずに頭髪が徐々に薄くなるのです。

このような女性特有の脱毛症をびまん性脱毛症と呼び、略称では「FAGA」と呼ばれています。

他にも妊娠・出産も円形脱毛症の一因と言われていて、子宮内に赤ちゃんがいる時は普段の100倍に女性ホルモンは増えます。

出産後には増えていた女性ホルモンが本来の量に戻るので急激に減少するため、抜け毛が目立つようになります。

髪の毛全体のボリュームが減ってしまい、産後ダイエットや育児ストレスによって円形脱毛症を発症してしまうことがあります。

産後はある程度の抜け毛があることを理解し、快適に育児が出来る環境を整えることが大切です。

ストレス

精神的なストレスを常に感じる現代社会ではストレスに関連した心身症が非常に多いです。

円形脱毛症もストレスによって引き起こされると言われています。

動物実験では過度なストレスを与え続けることで動物の毛が半日で沢山抜ける例も報告されています。

ストレスを受けると交感神経が刺激されて活発に働いてしまい、体はストレスを受けても大丈夫なように耐性をつけようと活動します。

長期間にわたってストレスを受け続けることで交感神経系に異常が起こってしまい、ホルモン異常や血行不良、自己免疫疾患を引き起こします。

ストレスは万病の元ともいわれていますので、ストレスを感じない環境へライフスタイルを変えるのが賢明です。

しかし仕事や人間関係などのしがらみによって環境を変えられないのが実情で、多くの現代人が円形脱毛症を完治出来ない原因はここにあると言われています。

円形脱毛症にこんな人は注意!

医者 注意
ここまでご紹介したように円形脱毛症はさまざまな要因が原因と言われていますが、はっきりとした原因はわからず、2018年現在も研究は続けられています。

原因が特定されてはいませんが、おそらくこれが原因であろうというものはいくつかわかっていますのでそれを避けるだけでも発症・再発のリスクや治療に役立てることが出来ます。

症状が進行していて薄毛に悩む方もぜひ参考にしてみてください。

どのような人は円形脱毛症に注意しなければならないのか、どのように改善すれば良いのかご説明します。

ストレスを感じている

ストレスは自律神経や交感神経を狂わせる大敵です。

円形脱毛症を発症するほど仕事や人間関係でストレスを感じている場合は一度ゆっくりと休める時間を設けた方が良いです。

また、運動やストレッチ、気軽に出来る趣味などのストレス発散方法を見つけたり、ストレスを感じないように意識を変えてみるのも良いでしょう。

ストレスを受けると怒りやすくなったり仕事に集中できなくなるなどの悪循環に陥ってしまいます。

環境を変えることは今すぐできることではありませんが、いつかは環境を変えたり対策をしないと突然健康な体を失って大変な状態になる可能性があるので早急に対応した方が良いでしょう。

近親者に円形脱毛症の人がいる

自分の親や兄弟が円形脱毛症を発症した経験がある方は要注意です。

遺伝によって発生する可能性があると言われていますが、必ずしも遺伝が原因ではないため日常生活でストレスを感じない生活をしたり、しっかりと頭皮・頭髪のケアを行えば発症の可能性は下がります。

日ごろからシャンプーを1日1回の頻度で爪を立てずに丁寧に優しく行うだけでも予防としては十分効果があります。

過度に洗いすぎたり洗浄力の高いシャンプーで洗うととフケや抜け毛の原因になりますのでご注意ください。

また、お風呂上りにはドライヤーで地肌まで乾かすケアも忘れずに行いましょう。

円形脱毛症を発症したら…

病院
円形脱毛症を発症したらまずは医療機関を受診しましょう。

放っておいても自然に治ることは無く、頭皮マッサージや育毛剤を使っても通常の脱毛症に比べて円形脱毛症の場合は発毛促進効果を期待しても完治する確率は薄いです。

髪の毛の悩みについてどこへ相談したらいいか分からないという方がいますが、大きな病院にある皮膚科であれば専門知識を持つ医師が在籍しています。

円形脱毛症は治る病気なので早期に治療を行えば改善することが非常に多いです。

初めて皮膚科を訪れて髪の毛の事情について相談するのは恥ずかしいかと思いますが、治療を始めることが肝心です。

脱毛症にはいくつかのタイプがあり、女性が発症するびまん性脱毛症や大人の男性が発症する男性型脱毛症(AGA)といった別の種類の脱毛症があります。

円形脱毛症は脱毛症の中では代表的なものですが、自分で見極めて適切な治療を行うのは難しいので必ず専門のクリニックや皮膚科を受診してください。

円形脱毛症の治療方法

一般的な円形脱毛症治療では炎症や免疫機能の働きを抑える「ステロイド剤」を脱毛している箇所に注射します。

1か所だけに脱毛が見られる単発型から複数箇所にある多発型の成人に行われる治療方法で、副作用として強い痛みを引き起こす割合が高い為子どもに対しては行われません。

痛みによって患者さんに負担がかかってしまうので痛みが心配な方は副作用の少ない方法が良いでしょう。

子どもの円形脱毛症治療の場合には「局所免疫療法」と呼ばれる療法が行われいます。

人工的にかぶれを起こす化学試薬によって発毛を促すもので、年齢問わず使用できるメリットもあり、9割の人に発毛効果があります。

しかし皮膚に異常を持つ方には扱いが難しく、1つの治療方法を半年から1年と続けていくため治療が長期化しますので時間と根気が必要です。

円形脱毛症だと診断されたら

食事
円形脱毛症と診断された場合は主に薬物療法によって治療を進めていきますが、毛髪の促進をしたいのであればもとの習慣を見直すことが重要です。

頭皮はダメージを受けやすく、髪の毛に覆われている状態でも紫外線は頭皮にダメージを与えることになります。

なので薬を使用している患部になるべく直射日光に当たらないように帽子を被ったり、パーマやカラーリング、ワックスをつける等はしない方が良いです。

また、髪の毛は3年から6年周期で生まれ変わっていますので、脱毛症が改善しても効果が現れて以前の毛量に戻るのは時間がかかります。

治療をスタートしたら日々の食事に気を付けたり、ホルモンバランスが乱れないようにストレスを感じない環境作りなど脱毛症の要素をなるべく排除しましょう。

円形脱毛症の原因まとめ

いかがでしたか?

今回は、円形脱毛症の原因について紹介してきました。

円形脱毛症は男性・女性問わず発症する病気で、様々な種類の原因が隠れています。

脱毛を繰り返すことが多く、毛が抜け始めるなど初期症状が出たらすぐに病院・皮膚科を受診して薬物療法による治療を始めれば完治もしやすいです。

大人とこどもでは治療方法に違いがあるため、もし子どもが円形脱毛症に悩んでいるようでしたら必ず病院へご相談ください。