おなかが苦しい便秘症。その原因と解消法は?

2018.04.21

便秘つらい女性

女性や高齢者に多い便秘の症状。便が出ないというだけなのに、その不快感は耐え難いですよね。

すぐに便秘薬を使って出してしまう!という方もいらっしゃるかもしれません。

そもそも、便秘はどんな理由でおきてしまうのでしょうか?原因が分かれば、その解消法を見つける手助けになります。

本記事では便秘の原因や解消法についての情報をお届けします。

便秘の基本

便秘お腹締め付け

便秘の定義

排便の回数が減る現象が「便秘」とよばれますが、「どれくらい便が出なかったら便秘か」という定義ははっきりとは決まっていません。

日本内科学会では便秘の目安を「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」としています。

また、日本消化器病学会では「排便が数日に1回程度に減少し、排便間隔が不規則で便の水分含有量が低下している状態(硬便)を指すが、明確な定義はない。

問題となるのは排便困難や腹部膨満感などの症状を伴う便通異常である。」と述べています。

自分の健康的な状態の便通頻度を把握しておき、自身の症状を総合的に判断するのがよさそうです。

便秘の侮れない症状

便秘の症状は、単に「便が出ない」というものだけにとどまりません。

そのままにしておくと体のほかの場所にも不調が現れます。

多くの女性にとって気になるのはニキビ吹き出物といった症状。

肌荒れに悩む方も少なくありません。肌トラブルは人目も気になってしまいますよね。

便秘が続くと老廃物の排出や血液の循環が滞りがちになり、倦怠感や肩こり、腰痛なども現れます。

硬い便を無理に排泄しようとすれば、痔ができてしまうことも…。

そして、思うようにすっきりできないイライラや不安感といった心の症状も忘れてはいけません。

イライラ感は自律神経の不調を引き起こしやすくなり、便秘の悪化につながる恐れもあります。

便秘の原因

便秘原因イラスト

おなかの筋力不足

弁を出すときはおなかにぐっと力を入れ、「いきむ」ことが多いです。

腹筋や腸、肛門周囲の筋肉量が低下すると、力がうまく入らなくなり、便が出しにくくなります。

女性は男性よりも筋肉量が少ない傾向があるため、便秘になりやすいです。また、筋力の落ちてきた高齢者も同様の理由で便秘がちになります。

大腸の運動機能が低下

大腸の蠕動運動がうまくいかないと、便が腸内にとどまってしまいます。

大腸が緩んだような状態で蠕動運動が弱く、便がうまく直腸へ運ばれなくなってしまうタイプの便秘は「弛緩性便秘」とよばれます。

上記の「筋力不足」も弛緩性便秘を引き起こす原因の一つです。

逆に、大腸が常に緊張状態にあり、けいれんをおこすために便が運ばれにくくなることがあります。

このような便秘は「けいれん性便秘」とよばれ、ストレス過労などがこの便秘を引き起こす一因となります。

直腸の感覚低下

通常、大腸と肛門をつなぐ直腸まで便が到達すると便意を感じます。しかし、普段から便を我慢しがちであったり、便がたまることになれてしまうと、直腸の感覚機能や収縮力が低下し、便秘におちいりやすくなります。

水分不足

水分の少ない食事や普段の水分摂取が足りないと、便の量が少なくなったり、便が固くなりやすくなります。

便は大腸を通過する最中にも水分を失うため、より排泄しずらい状態になっていくのです。

腸の狭まり

腸に何らかのできものができていたり、腸の一部が狭くなることで便が詰まりやすくなります。

直腸瘤小腸瘤、S状結腸瘤、腸管癒着、虚血性大腸炎、大腸がんなどの病気で生じる可能性があります。

同時に現れる症状に激しい腹痛や吐き気、血便などがある場合はすぐに病院へ行き、詳細な検査を受けるようにしましょう。

すっきりしよう!便秘の解消法

便秘改善

生活習慣の見直し

適度な運動を心がけることで筋力をつけ、便を輩出しやすい体を作りましょう。

普段からおなか周りを動かすよう意識すれば、腸への刺激にもなって便秘を改善することができます。

また、ストレス疲れをためすぎないようにすることも大切。

自律神経を健やかな状態に保つことが腸の正常な運動にはかかせません。

食事を見直す

忙しいからといって偏った食事ばかりになったり、好きなものばかり食べていませんか?便は食べた食事からつくられるもの。

食べ物を見直すことで便秘を解消することも可能です。

食物繊維の多いもの

緑黄色野菜、イモ類、キノコ類、海藻類など、食物繊維を多く含む食品を積極的に取るようにしましょう。

食物繊維は胃で消化されず、水分を吸収しやすいという性質があるため、便を柔らかくする効果が期待できます。

乳酸菌を含むもの

腸の中にはたくさんの細菌が住んでいます。腸内細菌は、便秘や下痢を引き起こす悪玉菌と、腸の状態を健康に保つ善玉菌に分けることができます。

乳酸菌は善玉菌の一種。食品から摂取することで腸内環境を正常に近づけ、便秘の解消につなげることができます。

ヨーグルトやみそなどの発酵食品に多く含まれていますよ。

水分をしっかりとる

体の水分不足は便を固くし、便秘をすすめてしまいます。普段の生活からこまめに水分補給をするよう心がけましょう。

1日あたり1.5L以上水分を摂取することが便秘の解消に望ましいです。

特に、朝起きたばかりの体は乾燥気味。睡眠中に失われた水分をしっかりと補いましょう。寝起きに冷たい水は飲みたくない…という方には白湯をおすすめします。

温かいお湯を湯のみに1杯飲むだけで、一日のスタートが気持ちの良いものになりますよ。

市販薬を利用する

あまりに長い間便が出ず、苦しい状態であれば市販の便秘薬の力を借りましょう。一度たまった便を出してしまえば、体だけでなく、気持ちもホッと軽くなるはずです。

しかし、一度排便できたからといって、腸の状態が悪いままであればまた便が溜まってしまいます。

腸の働きを正常に戻し、良い便を作れるようにならない限り、便秘の根本解決にはならないのです。

また、便秘薬の中には頻繁に使用することで癖になってしまうものもあります。

薬がないと排便できない」という状態にならないよう、慎重に使いたいものです。

まとめ

以上、便秘の原因と解消法についてお届けしました。普段の生活に気を付けていれば、便秘はかなりの確率で予防・改善することができます。

逆に、便秘気味になってしまった際はそれが体のSOSサインになっている可能性を考え、普段の過ごし方を見直してみましょう。困ったときにはご紹介した解消法も役立ててみてくださいね。