膀胱炎の症状と治療方法とは?女性に多いデリケートな病気を解説!

2018.07.29

トイレが近くなったり残尿感がある、おしっこをすると痛いなど排尿に関する悩みを抱えてはいませんか?

それはもしかしたら膀胱炎のサインかもしれません。

膀胱炎は女性に多い病気といわれていて、中でも働く社会人から中高年層の女性に悩みを抱える人が非常に多くなっています。

自分が気が付いていないうちに膀胱炎になっていることもありますので、女性の方は膀胱炎を発症するとどのような症状が出て、どのように治療をしていくのか知っておくことが大切です。

そこで今回の記事では、膀胱炎の症状と治療方法について詳しく紹介します。

膀胱炎って何?

頭のかゆみ
膀胱炎(ぼうこうえん)は尿をためる臓器である膀胱の粘膜に炎症が起こる病気です。

男性・女性ともに膀胱はあるものですが、女性だけ特に患者数が多い原因は女性の身体の造りに秘密が隠されています。

女性は男性に比べると尿路の長さがとても短く、女性の尿路は4~5㎝程度しかありません。

そのため短い尿道から細菌が膀胱内に侵入しやすく、男性よりも炎症を起こしやすくなっているのです。

適切な治療を行わないと長い間膀胱炎を発症している状態が続いたり、何度も膀胱炎を繰り返すことになりかねません。

治療を行う上で膀胱炎について知ることは大切で、なぜ膀胱炎になるのかを知らなければ対策が出来ません。

まずは膀胱炎の症状から見ていきましょう。

トイレが近くなる

一番最初に出てくる症状はトイレが近くなることでしょう。

一日のトイレの回数が極端に増えたり、すぐにトイレに行きたくなる場合は膀胱が傷んでいることが最初に挙げられます。

膀胱が炎症を起こしていると上手く排尿が行えず、残尿感を感じることも多くなります。

水分を飲むことが少ないのトイレの回数が多くなった、残尿感があって何度もトイレへ行ってしまうといった症状が現れている方は要注意です。

特に夜間に強い尿意を感じる方は膀胱で炎症が進んでいます。

尿が濁る

健康な人の尿は透明か黄色っぽい色をしているものですが、膀胱炎の患者さんは尿が白く濁ったり、血が混じって赤っぽくなる血尿の症状が現れます。

少しでも色がおかしいと感じたことがあるのであれば膀胱炎を疑いましょう。

また、膀胱炎以外にも膀胱がんでも尿の色が変化しますので、軽く考えずにすぐに泌尿器科を訪れて治療を行った方が良いです。

性行為や生理などによって女性は菌に感染しやすいので、クラミジアや淋菌などの性病も疑うことが大切です。

膀胱炎以外の恐ろしい病気が潜んでいることもありますので、様々な病気を疑いましょう。

排尿時に痛みが走る

排尿時に下腹部や尿道部分に痛みを感じる方は膀胱炎の可能性が高いです。

痛みを感じるようになるまでに上記の症状が既に出ていることが多く、痛みが出てくるのは炎症がより悪化した状態です。

排尿の終わりから排尿後にかけてツンとした痛みがじわじわと広がるのが膀胱炎で出てくる痛みの特徴です。

膀胱はおしっこをため込み、排尿することによって小さくなりますが、このときに炎症を起こしている膀胱が急激に縮まって刺激を受けることで痛くなるのです。

炎症がさらに悪化するとツンとした痛みがさらに強くなって焼けつくような痛みが出て来るのがポイントです。

また、膀胱の伸縮性が無くなるので残尿感がひどくなってしまい、痛みに耐えながら排尿しても何度もトイレへ行くことになってしまいます。

ここまで痛みが出てくるようでしたらすぐに泌尿器科で治療を受けましょう。

膀胱炎の治療方法

女医
膀胱炎の治療は基本的に内服薬の使用となっています。

市販薬も販売されていて、ドラッグストアや薬局で入手できるようになっています。

しかし市販薬に頼るのではなく、泌尿器科を訪れて医師による診察・診断を行って貰ってしっかりと自分に効く薬を処方してもらいましょう。

膀胱炎の原因となる細菌は大腸菌が殆どで、治療のためには抗生物質を処方します。

また、菌を効率良く退治させるために服用する抗菌剤はレボフロキサシンのニューキノロン系剤やセフェム系抗菌剤を使用します。

抗生物質の投与によって症状はすぐに改善しますが、抗生物質を利用する際にはいくつか注意点があります。

治療時の注意点

近年では抗生剤が効きにくい「薬剤耐性菌」と呼ばれる菌が増えていて、ペニシリン系の薬剤でも効果が薄くなっています。

そのため処方された薬が効かない・効果が薄い場合には薬剤を変更して効果のある薬を探していく必要があるのです。

厚生労働省は細菌・ウイルスが原因の風邪や炎症には抗生物質を使わないように情報を公開して勧告をしているなど、医療機関でも使用を控えている場所が増えています。

診察の際にそういった抗生物質関連の説明を受けることもあります。

再発のリスクが高まるだけでなく、予防もしにくくなりますので少ない量でも控えた方がご自身のためでもあるのです。

また、細菌が原因ではない膀胱炎に対して抗菌剤を飲んでも効果がありません。

これが市販薬をおすすめ出来ない原因です。

漢方薬での治療

抗生物質は近年使われなくなってきている代わりに漢方薬の処方が増えています。

漢方薬は冷え症やむくみ、肩こり、更年期障害など西洋医学では解決できないような病気に使われてきましたが、現在は様々な病気にも処方されています。

膀胱炎の治療でも漢方薬が使用されるようになってきて、その人の体調や体力に合わせて一番効果的な漢方薬が処方されています。

ウイルス感染以外にも筋肉が緩んで尿漏れにつながったり、出産・加齢・薬などの影響でホルモンバランスが崩れたり炎症が起こるケースがあります。

そういった細菌感染以外の病気には漢方薬が非常に有効です。

また、漢方薬は一つの病気だけに効果を示すのではなく、様々な体の異常に対して同時に効果を発揮してくれます。

四肢が冷えやすい、高血圧に伴う随伴症状など年齢を重ねると出てくる悩みを抱えている人にはピッタリなのです。

治療期間について

膀胱炎になった場合、効果的な抗菌剤をしようすれば数日で症状が収まり、1週間程度で自覚症状がきれいになくなります。

しかし先ほどもご紹介したように薬剤に耐性を持っている菌が増えてきているため、簡単な薬の処方(抗生物質など)では効果が薄いことがあります。

そういった場合は細菌検査をおこなって薬剤感受性を考慮しつつ薬剤を選択します。

誤った処方をすると膀胱炎が長引いて慢性化してしまうので、病院で最初に細菌検査を行った方が良いでしょう。

医師によって診療の方法は異なりますが、泌尿器科を専門としている病院であればそういった詳しい検査も行ってくれます。

なるべく早く膀胱炎を治したいという方はぜひ参考にしてみてください。

膀胱炎の種類

尿
膀胱炎には大きく分けると3つの種類があり、自分で判断するのは難しいです。

同じ膀胱炎でも原因が違うだけでタイプが変わり、治療方法も異なります。

膀胱炎の種類について詳しくご説明します。

慢性膀胱炎

慢性膀胱炎は複雑性膀胱炎とも呼ばれ、その特徴は症状が軽くてトイレの回数が多くなる、排尿時に痛みが走る、残尿感といった一般的な膀胱炎の症状が出てきます。

前立腺肥大症や尿路結石・膀胱結石、がんなどの腫瘍、糖尿病などの基礎疾患を抱えている男性でも発症することが多く、女性に限った話ではありません。

男性の方でこのような症状に悩んでいる場合は慢性膀胱炎を疑いましょう。

また、症状が軽いことが特徴ですが、自分でも気づかないくらい症状が出ないこともあります。

男性の場合は基礎疾患の治療と並行して膀胱炎の治療を行い、女性の場合は膀胱炎の原因となっている細菌を取り除く治療を行います。

急性膀胱炎

急性副鼻腔炎は単純性膀胱炎と呼ばれていて、女性に多いのが特徴です。

男性で発生することは少なく、基礎疾患が関係していない膀胱炎が急性膀胱炎に当てはまります。

多くの場合は尿道から大腸菌やカンジダなどの真菌(カビ)などの菌が侵入し、膀胱に到達・増殖することで炎症を起こします。

尿は元々体内の菌を体外へする役割を持っていますが、ストレスや睡眠不足、疲労等によって身体の免疫力が低下していると菌が繁殖しやすくなってしまいます。

尿意を感じているのにトイレを我慢してしまったり、体が冷えて膀胱が縮むことも膀胱炎の原因であると言われています。

トイレへ10回以上行くようになってしまったり、下腹部に痛みを感じる、尿が濁るなど典型的な膀胱炎の症状が現れたら急性膀胱炎を疑いましょう。

通常の膀胱炎で高熱は出ませんが、稀に膀胱炎の症状と一緒に高熱を出す患者さんがいます。

高熱が出ている方は膀胱炎と一緒に腎盂腎炎などの炎症を発症している可能性があります。

間質性膀胱炎

間質性膀胱炎は近年になって解明されてきた膀胱炎で、今までは急性膀胱炎として取り扱われることが多かった病気です。

急性膀胱炎と似たような症状が出てきますが、唯一違う点は排尿時の痛みではなく、尿が膀胱に溜まるときに痛みが出るという点です。

原因ははっきりと解明されていませんが、チーズやワイン、柑橘類、ワサビ、唐辛子、香辛料、カフェインの摂取が原因ではないかと言われています。

食事管理や投薬治療によって症状の緩和をしていき、将来的な完治を目指して治療を進めていきます。

急性膀胱炎の症状に当てはまることが多いけど少し違っているかもと思った方は間質性膀胱炎を疑った方が良いでしょう。

膀胱炎の検査方法

疑問
膀胱炎の治療は泌尿器科で行われますが、婦人クリニックや内科でも診療をしてくれますが、専門的な知識をもつ専門医に診てもらうのが一番でしょう。

膀胱炎かどうか判断するために検査を行いますが、まずは尿検査で主に潜血反応・白血球反応があるかどうかを調べるのが一般的です。

尿に血や白血球が混じるとこの検査で陽性反応が出ますが、目に見えない程の混ざりでも陽性反応が出ますので慢性膀胱炎の方でもこの検査で膀胱炎の疑いが強まることがあります。

他にも尿沈査(にょうちんさ)と呼ばれる方法があります。

尿を遠心分離機にかけて尿の中に含まれている成分を分離させて成分を調べます。

腎臓や膀胱の状態を知ることが出来る細胞が多く浮遊していて、それらを集めて精査することで状態を知るのです。

ほかにも尿の中に残っている菌を培養する方法などがあります。

どれも尿をコップに入れて採取するだけの簡単な尿検査なので、心当たりのある方はぜひ専門のクリニックを受診して医師に相談してみてください。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、膀胱炎の症状と治療方法について紹介してきました。

膀胱炎は女性に多い病気ですが、男性の方も発症する可能性があり、適切な処置を行わないと繰り返すことがあります。

初期の治療には抗生物質などの薬を投与し、治していきますが市販薬で自力で治そうとしても膀胱炎を発症した原因によっては治らないことがあります。

また、高熱を伴う場合は腎盂腎炎などの病気も発症している可能性がありますのですぐに医療機関を受診してください。