一体なぜ起こるのか!胸やけの原因を探る

2018.05.04

胸焼けしている女性

胸のあたりがむかむかとしたり、チリチリと焼けつくような痛みのある「胸やけ」にお悩みの方が増えています。

珍しくない症状の胸やけですが、そのメカニズムをご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

「よくあることだから」といって放っておくのは危険です!

その胸やけを引き起こしているのは、胃や食道の病気かもしれませんよ?

今回は胸やけの基本情報やその原因をご紹介します。

自分の胸やけの原因を知ることは、治療への第一歩です。

胸やけとは?

アイキャッチ 胸焼け
胸やけについてみてみましょう。

胸やけは食道への逆流が原因?

一般的に「胸やけ」とは、胸やみぞおちのあたりが焼けるようにチリチリと痛んだり、胸のあたりが締め付けられるような不快感を覚える現象をいいます。

その正体は、胃酸や胃の内容物が逆流することによって起きる食道への刺激や炎症の場合が多く見られます。

胃酸は食べ物を分解するために強力な酸性の性質をもち、粘膜にダメージを与えます。

胃の粘膜には粘液に覆われているため、健康であれば胃酸によって胃の粘膜が傷つくことはありません。

しかし、胃に接続する食道には胃粘膜のような保護機能がほとんどなく、胃酸や胃酸を含んだ胃の内容物がふれると組織が損傷し、ひどいと炎症を起こしてしまうのです。

なぜ逆流するのか?

ではなぜ胃の内容物が逆流するのでしょうか?

根本的な原因の一つに、胃酸や胃の内容物の過剰が挙げられます。

胃の中に物がたくさん入っていたり、液体の胃酸が多いと食道へそれらが上がりやすくなります。

もう一つ、胃の入り口が開きやすくなってしまっている状態も、逆流のきっかけになります。

食道と胃の接続部は噴門(ふんもん)といい、その周りには下部食道括約筋という筋肉がついています。

下部食道括約筋によって噴門は閉じられ、胃の内容物が逆流しないような構造になっているのが健康な状態です。

ところが、加齢などで下部食道括約筋が弱くなると噴門が完全に閉じ切らなくなり、胃の中身が食道へ逆流しやすくなってしまいます。

胸やけの原因

胸焼け 男性 原因
胸やけを引き起こすきっかけには以下のようなものがあります。今まさに胸やけに悩んでいる!という方は自分がどの原因に当てはまるか考えてみましょう。

ストレス

仕事や家事に忙しい現代人に増えているのが、ストレスや疲れによる胸やけです。

ストレスを長期間受けたり、過労が続くと体内の自律神経が乱れやすくなります。

自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、胃酸の分泌を促すのは副交感神経のはたらきです。

ストレスを受けると交感神経が活発になりますが、自律神経がバランスを取ろうとして副交感神経も通常より活発になってしまいます。

すると胃酸の分泌が過剰になるのです。胃酸の量が多いと逆流が起こりやすくなります。

食べ過ぎ・飲み過ぎ

食べ過ぎや飲み過ぎも身近な原因の一つです。

胃の内容物が増えるのに加え、胃酸の分泌が増えるため逆流が起こりやすくなります。

とくに脂肪の多い食事はコレシストキニンというホルモンの分泌を促し、これが下部食道括約筋を緩める効果があることが分かっています。

脂っこい物が好きな方は、少し食生活を見直してみましょう。

姿勢・体勢

ストレスや暴飲暴食に縁がないのに、胸やけがあるという方は、自身の姿勢や体勢を見直してみましょう。

普段から姿勢が悪く、背中が丸まっているような人はお腹を圧迫しがちになり、胃の内容物を食道の方へ押し出してしまいます。

また、食後すぐ横になるなどの体勢をとると、胃の内容物が重力に逆らえず食道側へ流れていってしまいます。

肥満・妊娠

ストレスや暴飲暴食に縁がないのに、胸やけがあるという方は、自身の姿勢や体勢を見直してみましょう。

普段から姿勢が悪く、背中が丸まっているような人はお腹を圧迫しがちになり、胃の内容物を食道の方へ押し出してしまいます。

また、食後すぐ横になるなどの体勢をとると、胃の内容物が重力に逆らえず食道側へ流れていってしまいます。

胃食道逆流症(GERD)

さまざまな原因で胃の内容物の逆流が起きやすくなり、胸やけや呑酸(喉元まで胃の内容物が上がってくる現象)などの症状が長く続くのが「胃酸食道逆流症(GERD:Gastro Esophageal Reflux Disease)」です。

暴飲暴食が癖になっている人や、肥満・妊娠などでお腹の圧が高くなっている人に多く見られます。

食道に炎症が起きているものを「逆流性食道炎」、炎症やただれが見られないものを「非びらん性胃食道逆流症(NERD:Non-Erosive Reflux Disease)」と呼び分けることもあります。

病院では内視鏡による検査が行われ、炎症や胃酸の状態を確認します。

症状に応じて胃酸を抑える薬などが処方されたり、生活習慣の指導が行われます。

その他の疾患

医者 胸焼け

胃食道逆流症(GERD)以外にも胸やけを引き起こす疾患は存在します。

気になる症状や不安があれば、病院へ行って医師に相談してみるようにしましょう。

食道裂孔ヘルニア

胃食道逆流症と同時に発症していることが多いのがこの「食道裂孔ヘルニア」です。

私たちの食道と胃は一続きになっていますが、食道は胸腔という空間に、胃は腹腔という空間に位置しており、胸腔と腹腔は横隔膜によって隔てられています。

食道裂孔ヘルニアは、本来横隔膜よりも下にあるはずの胃が胸腔側にはみ出してしまう疾患です。

このため、胃の内容物が食道へ逆流しやすくなり、逆流性食道炎の原因となることもあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

潰瘍(かいよう)とは粘膜の表面が傷つき、えぐれたような状態になってしまうことをいいます。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜が損傷し、潰瘍ができてしまっている病態です。

いずれも、胸やけや胃もたれ、吐き気、食欲不振などの症状が現れます。

潰瘍はがんの初期段階であることもあり、繰り返す潰瘍はがんの原因となることもあるため、早期発見早期治療が何よりも大切です。

胸やけや胃もたれが長く続いているようであれば、一度病院へ行ってみましょう。

まとめ

以上に主な胸やけの原因をご紹介しました。

自分の胸やけがストレスによるものだと思われたら、仕事や家事をセーブしたり、ストレス解消のために好きなことをするなどして、生活を見直してみましょう。

食べ過ぎや肥満は、自分の意志でコントロールすることも可能です。

ぜひ生活習慣を見直してみてくださいね。

そして、胃腸の病気の可能性があるため、胸焼けが長く続く場合には病院に行くという選