長引く嫌な咳、気管支炎かも?原因や治療法って?

2018.12.01

気管支炎

咳がなかなか治らず体もだるいという方は、気管支炎かも知れませんよ。

気管支炎は、炎症が気管支部分に起きる疾患です。

そして気管支炎は、2種類あり急性気管支炎では、数日から数週間で治るのですが慢性気管支炎になると何か月も咳などの症状が続くということがあります。

では、このような気管支炎にどうしてかかるのでしょうか?その原因や治療法についてご説明します。

どんな症状が気管支炎?!

気管支炎では、乾いた咳が初期に出ます。そしてしだいに咳に痰がからんだような湿った咳となりゼイゼイと胸が鳴るという状態となります。

また咳だけでなく、風邪と一緒に併発するということが多いのでのどの痛みや発熱、鼻水、そして節々の痛み、全身の倦怠感や食欲不振なども起こってきます。

また咳などが続くことにも関係して背中の痛みや頸などのこわばり、また肩こりや手足などの関節痛や筋肉痛があり、個人によっては嘔吐や下痢を伴うということもあります。


熱が下がり細菌やウイルスが体外に出た場合に風邪のような症状は、終わるのですが気管支の炎症としての咳は、まだ残ることがあり長い時では数週間に渡って続くことがあります。

気管支炎にどうしてなるの?原因とは

急性の気管支炎と慢性の気管支炎で原因となる要因が異なります。

急性の気管支炎の場合には

気管支炎でも急性の場合では、原因となるものはウイルス感染が考えられます。

アデノウイルスやインフルエンザウイルス、ライノウイルスなどが要因となることがあります。

アデノウイルスやRSウイルスなどのウイルスが気管支に入って炎症を起こすものです。

またウイルス以外の百日咳菌やマイコプラズマ、クラミジアなどの病原体によっても急性の気管支炎が引き起こされることがあります。

さらに最初に病原体に感染した後で、インフルエンザ桿菌や肺炎球菌などの一般的な細菌に感染をして引き起こされるという場合もあり多様です。

慢性の気管支炎の場合には

慢性の気管支炎では、病気でも慢性の咳を引き起こす要因が多く関係しています。

また非結核菌性抗酸菌症や結核菌などで慢性の気管支炎症状になるということもあります。

また肺炎球菌やインフルエンザ桿菌、緑膿菌や黄色ブドウ球菌、モラクセラ・カタラーリスなどの細菌が下気道に持続的に感染を繰り返すということがあると咳や痰などが長引くという場合があります。

一般的な感染症の他に咳を伴うことが多い疾病が慢性の気管支炎に影響する場合があります。

例えば喫煙に伴って起きる慢性気管支炎や副鼻腔気管支症候群、びまん性汎細気管支炎などのようなものが一般的です。

気管支炎かどうかの診断は?

診察

症状としては、ウイルス感染や細菌感染で上気道炎になり咳などの症状が現れます。

また下気道の感染炎症では、分泌液が増加するので咳や痰が出て気道粘膜が腫れ、発熱をする場合があります。

では、気管支炎かどうかはどのようにして調べればいいのでしょうか。

気管支炎かどうかを診断するには、検査を必要に応じて実施する必要があります。

血液検査や胸部の単純レントゲン撮影、喀痰の塗抹の培養検査などが基本となります。

さらにCT検査や呼吸機能検査、専門的な気管支鏡検査などの検査なども必要に応じて実施することとなります。

気管支炎の治療の仕方って?

気管支炎の治療では、原因によって治療の仕方は異なります。

そのためより効果的な治療を実施するためには、上述したような検査を実施して原因を明確にして治療方法を判断する必要があります。

医師の診察を受けて原因が明らかになった場合には、次のような治療方法があります。

急性気管支炎の場合には

急性気管支炎の場合にもウイルス性気管支炎と細菌性気管支炎がありその治療法は少し異なります。

ウイルス性気管支炎の場合には

投薬

ウイルス感染による気管支炎の場合は、抗菌薬などは細菌の場合とは異なり効果がありません。

急性のウイルス感染症では、中心となるのは対症療法です。十分に栄養を摂って温かくし安静にするということが大切です。

しかし気管支炎をインフルエンザウイルスが原因となって起こしているのであれば、抗インフルエンザ薬を投与します。

治療薬としては、次のようなものがあります。

<咳止め・鎮咳薬>

ひどい咳で辛い時には、鎮咳薬という咳止めの薬などを使用し症状を抑えてください。

中枢性鎮咳剤は、咳中枢に鎮咳薬が直接作用することで咳反射などを抑制します。

また末梢性鎮咳剤は、呼吸を気管支を拡げて楽にし症状を鎮めていきます。

<去痰薬>

去痰薬には、喉が詰まりイガイガした感じを軽くすることができるものがあります。

そして痰が気道についている場合に滑りやすくする働きがあります。

また痰そのものの分泌量を減らす働きをするタイプの薬もあります。

このような2種類の痰を抑える薬を使用しますが、痰の性状や量を見てどちらの薬を使用するか判断します。

<気管支拡張薬>

気管支炎で、気流閉塞などを伴うような症状の時には気管支拡張薬を使用します。

気管支を拡げるための吸入薬や飲み薬、テープタイプのものなどがあります。

<解熱鎮痛剤>

高熱が続いてぐったりしている場合には、解熱鎮痛剤を使用します。

解熱鎮痛剤は、使い方や使用する人によって重い副作用などが出る場合があるので必ず受診して医師などの指示に従ってください。

細菌性気管支炎の場合には

細菌性気管支炎の場合には、抗菌薬を使用します。

マイコプラズマやクラミジア、百日咳などには、抗生物質でもマクロライド系のものを投与します。

咳が出ているからといって安易に咳止め剤を飲むのは危険です。

というのも大量の喀痰が、ウイルスの感染だけで出ることはあまりないのですが、細菌での二次感染になると膿性痰という黄色の痰が分泌されます。

このような膿性痰が大量に出ている時に咳止めである鎮咳薬を飲んでしまうと出さなければならない痰が出なくなってしまうのです。

そのために返って苦しくなるということもあります。

また以前気管支炎で受診した時などに余ってしまった家に置いてある抗菌薬などは、勝手に使用しないで病院で必ず診断を受けてから処方されたものを飲むようにしてください。

慢性気管支炎の場合には

喫煙

慢性の気道感染症などの場合には、喀痰検査をした結果にそって治療をします。

喀痰検査の内容にあった抗生物質が適正に投与されます。

結核菌や非結核菌性抗酸菌症などの場合には、抗菌薬をそれぞれに応じて飲みます。

一般的に数種類の組み合わせで投与されることが多くなります。

また慢性の気管支炎の原因物質である化学物質や喫煙、大気汚染などを配慮した治療を実施します。

このような原因物質を除去するとともに咳などの症状を抑える対症療法的なものも並行して実施します。

気管支炎の治療期間としては、急性気管支炎のウイルス性気管支炎は、普段健康な方の場合であれば1週間程度で通常は自然に治癒していきます。

しかし慢性の気管支炎の方は、生活環境の面で喫煙などが長期に渡っている場合には、要因となるものが蓄積されており長引く治療となります。

まとめ

気管から肺へ左右に枝分かれした部分である気管支が炎症を起こす気管支炎は、主に細菌やウイルスやなどが原因となります。


予防法としては、栄養補給や規則正しい生活、また疲労などを残さないようすることが大切です。

気管支炎に罹るのは冬が主となりますが、気管支炎を起こしやすいという方は、できるだけ室内では湿度を高くして乾燥を避けてください。

早めに受診をして医師の判断をあおぎましょう。

病院へ気管支炎で行く場合は、呼吸器内科か内科、小児科などで診てもらってください。