先天性色覚異常の治療法とは?症状の原因から検査方法、注意点を解説

2018.06.21

色覚テスト

先天性の色覚異常はご存知でしょうか?

日本人の発症頻度は男性の約5%、女性の0.2%、国内で約300万人以上が該当する病気です。

発症している方は、正常とされる他の大勢の人とは色が異なって見えることや、感じることがありします。

今回のこの記事では、先天性色覚異常について詳しく紹介します。

先天性 色覚異常とは?

疑問
色覚異常は、色の識別が正常な他の方とは違い、が異なって見えてしまう病気のことです。

他にも「色盲」や「色覚多様性」と呼ばれることもあり、正常色覚とされる範囲は、眼科学によって定義されています。

日本では、男性で約5%、女性で約0.2%の割合ですが、フランスや北欧では男性で約10%、女性で約0.5%、アフリカ系の人では2~4%程度が色覚異常と診断されているようです。

この色覚異常には、以下の2種類があります。

  • 先天性色覚異常
  • 後天性色覚異常

2つにはどのような違いがあるのか、より詳しく見てみましょう。

先天性色覚異常

先天性色覚異常は、遺伝的なものがあり、眼や髪・肌の色と同じで生まれる前から定められているものです。

先天性色覚異常は、子どもから大人になるまで、一生そのままの状態から変わることはありません。

色覚以外の症状は正常なのですが、一色覚(全色盲)の場合は、視力が良くない場合や中には低下してしまう例もあります。

他人に指摘されたり、検査を受けたりしない限り、自分で異常を自覚するのが難しく、2色、3色などの色が特に見分けがつきにくいのが特徴です。

原因は遺伝子学的に明らかにされていますが、治療によって変えることは不可能に近いとされています。

後天性色覚異常

後天性色覚異常は、加齢よる眼疾患の一つの症状として起きることが多く、水晶体(目のレンズ)が年齢とともに黄色く変色する「白内障」や眼球が狭くなることで目に光が入りづらくなること、網膜の視神経の劣化など様々なことが要因で発症します。

異常の程度にも個人差があることが多く、原因となっている疾患の回復の程度により改善もしくは悪化します。

色覚以外の症状は、視力や視野に異常があることが多いので自分でもわかりやすく、色覚に異常が起きたことを自覚することができるのが特徴です。

先天性色覚異常の検査・診断方法

色覚検査
先天性色覚異常の検査や診断方法には、石原色覚検査表や標準色覚検査表(SPP-1)などを用いた方法があり、健康診断の際などのスクリーニングに広く使用されています。

これらの表を使うことで、色覚異常があることが判断できます。

しかし、診断を確定するには、アノマロスコープやランタン・テストという特殊な機器を用いた検査が必要になります。

一般の眼科には備えられていないことが多く、先天性色覚異常が疑わしいような場合は紹介状を書いてもらい病院を案内されることもあります。

色相配列検査(パネルD-15)は、生活上の支障や職業適性を大まかに判断するときに用いられる、最も適した検査方法です。

先天性色覚異常の治療方法

目
先天性色覚異常は、日本人男性の5パーセント、女性の0.2パーセントの頻度で起きているので男性だけでも20人に1人という、まれな病気ではありません。

程度は異なるので、社会生活に支障を感じずに検査をするまで気が付かないような方もいます。

この先天性色覚異常は科学的に根拠のある有効的な治療方法がないのも現実です。

しかし、早期発見することで、自分の特性を知り、適切に対処することはできます。

日常生活の困難やトラブルを避けて不自由のない生活を送るには、色覚についての一般的な常識や知識を身につけておくことも重要です。

そうすることで治療はできなくても、問題なく過ごすことができます。

先天性色覚異常は進学や就職に問題ある?

就活
2018年現在では、以前のように先天性色覚異常が問題で進学に問題があるようなことはほとんどありません。

ただし、自衛隊や航空関連などごく一部の専門分野に関する学校や就職先では制限されることや就職できない場合があります。

厚生労働省では、色覚異常者に対して根拠のない採用制限を行わないように指導をしていますが微妙な色の識別が必要な職種などではどうしても採用が難しくなってしまうのです。

普段から注意しておくこと

注意
日常生活では、信号機などの警告サインで色がシグナルとなり注意を認識させるような場面が多くあります。

このようなものは、残念ながら色覚異常の人に配慮されているわけではないので注意が必要です。

先天性色覚異常の多くの人は信号機の色である赤いろと青いろ、緑いろが最も識別しにくい色とされているので、配列で認識するなどの工夫が必要です。

すべての色は、光の三原色といわれる赤、緑、青の三つの光の組み合わせで作られているのですが、区別がつきにくい色には、赤と緑、オレンジと黄緑(きみどり)、緑と茶、青と紫、ピンクと(しろ)・灰色、緑と灰色・黒などがあります。

他にも色を間違えやすい条件は日常生活に多く存在します。

薄暗い環境などは色覚異常でない方でも識別が困難なのですが、色覚異常は特に色の判別が難しくなります。

薄暗い場所は照明を明るくする、色で判断するものを使うときは文字でわかるように書いておく、などさまざまな工夫をすることで、事故や危険から身を守ることができます。

また、普通自動車の運転免許取得は、先天色覚異常がある方でもほとんどの方が取得されているので問題はないと思いますが、運転をする際は十分注意するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、先天性色覚異常について詳しく案内してきました。

先天性色覚異常は、後天性色覚異常と違い完全に治療することが困難な病気です。

しかし、色覚異常は本人の注意と周囲の理解により支障なく普段の生活を送ることができます。

是非このページの情報を参考にし、自分の色覚の異常を打ち明けられる人間関係を築くなどをして、悩みを解決するようにして下さい。