花粉症の原因となる植物は?種類や時期をご紹介

2018.03.03

花粉

日本で花粉症に悩む人は年々増加傾向にあり、全体の3割ほどは何らかの花粉症を持っているという報告もある国民病です。

現在花粉症の原因となる植物は60種類ほど報告されています。花粉症対策をするのであれば、自分の花粉症が何の植物の花粉によって引き起こされているのかを把握しなければなりません。

医療機関では花粉症の原因を検査することができます。

今回は日本人に多い花粉症の原因となる植物をご紹介します。

花粉症を引き起こす植物

スギ林

スギ

日本で最も多い花粉症の原因がスギ花粉です。2月から4月に発症します。

北海道南部から九州まで広く植林されており、その面積は450万ヘクタールを超えるともいわれています。北海道北部や沖縄には分布していないので、これらの地域に住む場合はスギ花粉症の症状は出ません。東北には超多い(全国の28%)のも特徴です。

前年の夏に花粉を蓄えた花がつくられ、冬の間は休眠状態に入ります。年が明け2月頃から気温が高くなると開花を始めます。飛散が始まって一週間後くらいから花粉の量が多くなり、それから一か月程は飛散する量が多い状態が続きます。

開花時期は地域によって異なるため、自分の住んでいる地域の飛散時期をチェックするようにしましょう。花粉症環境保険マニュアル(環境省) こちら(tenki.jp)

症状は鼻水、鼻詰まりに加え、目のかゆみや皮膚のトラブルを引き起こすことがあります。

ヒノキ

ヒノキ(檜)はヒノキ科の針葉樹で、もともと日本と台湾のみに分布する樹木です。日本では古くから建築資材として珍重されており、盛んに植樹も行われています。

東北に多いスギですが、ヒノキは少なく日本の1.5%しか存在しません。東海地方より西に多いのが特徴です。

花粉の飛散時期は地域によって異なりますが、3月から5月ごろが全国的にヒノキ花粉の最盛期です。スギ花粉の飛散時期と重なるところがあり、スギとヒノキの両方のアレルギーがあると、その症状が重いものになります。

シラカンバ

シラカンバ(白樺)はカバノキ科カバノキ属の樹木です。「シラカバ」という名前で呼ばれることの方が多いかもしれません。

温度が比較的低いところで育つため、高原や気温の低い北海道などで多く見られます。北海道と東北の一部の人以外は考えなくて良いです。花の時期は春。4月から6月に花粉症が発症します。

ハンノキ

ハンノキ(榛の木)はカバノキ科ハンノキ属の樹木で、全国に分布しています。
スギ花粉と同じようなくしゃみ、鼻水、鼻詰まりの症状に加え、咳の症状が出ることが多いようです。
花粉症は1月から4月ごろに引き起こされますが、季節が重なっていることからスギ花粉と間違われることもあります。関東の3月~4月にかけてやや多く全国的に春前後、と思えば良いです。ただし絶対数は少ないです。

イネ

日本人の主食、白いお米が実るイネ(稲)もアレルギーの原因になります

4月から8月にかけて花粉症が発症します。イネ単独ではなくイネ科全体で見ると5月6月の関東に超多く、日本全国冬以外だらだら長く、というのも特徴です。イネは春の花粉に抗原性があるものの秋には無いとされています(環境省)。地域の稲作の時期に左右されますので、イネの花粉症がある場合は近くの田んぼのイネの花の時期を覚えておくとよいでしょう。

イネだけでなく、イネ科の植物には花粉症の原因になる植物が少なくありません。いずれも春から夏にかけて発症するものが多いです。

カモガヤ

カモガヤ(鴨茅)はイネ科カモガヤ属の草本です。もともと日本には生息していませんでしたが、牧草にする目的で明治時代にユーラシア大陸から導入され、野生化した帰化植物です。「あ、これカモガヤだね。」見てわかるはずもなく、漢字が書ける自信もなく、どこかにあるんだろう、くらいしか想像できません。

5月から7月に花粉が飛びます。

スギ花粉症を持っている人がカモガヤの花粉症も発症すると、長い期間にわたり連続的に花粉症の症状に悩まされることになります。

ブタクサ

ブタクサ(豚草)はキク科ブタクサ属に分類される草本です。北アメリカ大陸が原産ですが、日本へは外来種として侵入してきました。高さは1mほどになり、花の時期は7月から10月。秋の花粉症の原因として代表的なものです。
ブタクサと近縁の植物にオオブタクサ(大豚草)があります。オオブタクサは高さが2~4mになる大きな草本ですが、こちらもアレルギーの原因になります。花粉の飛散時期もブタクサと同じころです。
アメリカではこのブタクサの花粉症に悩まされている人が少なくありません。

ヨモギ

空き地や河川敷で見かけることが少なくないヨモギ(蓬)は、キク科ヨモギ属の多年草です。一部の東北と関東に非常に多く栽培されています。草餅にするなど日本では昔から親しまれている植物ですが、8月から10月につける花の花粉がアレルギーを引き起こします。

カナムグラ

カナムグラ(鉄葎)はアサ科カラハナソウ属のつる植物です。電柱やガードレールに絡みつき成長したカナムグラはとても強靭で、棘もあるため除去するのが難しくなります。関東に多く北海道にはありません。植物に詳しくない人がカナムグラの葉っぱを見て表現すると「大葉(青じそ)の葉っぱが集まってもみじの形を大胆に作っている感じ」です。
8月から10月に花をつけ、花粉症を引き起こします。

花粉症の原因となる植物まとめ

いかがでしたでしょうか?上記はほんの一例です。日本では60種類以上の花粉症が存在すると報告されています。
それぞれの花粉の飛散時期をみると、一年中どこかで何かしらの花粉が飛んでいるといっても過言ではないことが分かります。
大事な点は以下の3点です。

・圧倒的にスギ・ヒノキ、あとはイネ科とよもぎ、ブタクサあたりが続く。

・花粉は真冬以外ずっと飛んでいる。毎年決まった時期に起こるならそれはスギ・ヒノキ以外の花粉症も考えて環境省のファイルを読んで調べる。(こちら)

・これか?きっとこの花粉症だ!と思ったら病院で調べてもらう。
病院で調べる一般的なアレルギー検査ではMAST36View39の検査があり、いわゆるアレルギー検査の「とりあえず全部入り」のような検査です。食べ物、動物、植物などを一気に36種類もしくは39種類調べることが出来ます。
花粉症に関しての検査は

  • オオアワガエリ
  • カモガヤ
  • ブタクサ、もしくはブタクサ混合物
  • ヨモギ
  • スギ
  • ヒノキ
  • ハンノキ
  • シラカンバ

でどちらも変わりません。初診料込みで5~6000円です。
つまり1万円持って病院に行けばアレルギーの検査を受け、症状に対して飲み薬や点鼻薬、目薬の処方を受けられるかな、というところです。結構高いですが一気にいろいろなものに対する検査が出来て満足度は高いと思います。