痔は漢方薬で治す時代?東洋医学の薬が効く理由とおすすめ商品を解説

2018.11.01

漢方たち

お尻が痛くて長時間座っていられない、トイレで力むと痛くてトイレに行きたくないなどお尻の悩みを抱えてはいませんか?

そういった症状をお持ちの方は痔の可能性が高いです。

痔は遥か昔から人間が抱えている病気の一つで、その歴史は4000年以上もさかのぼります。

現代人にも身近な病気の痔ですが、肛門科に行くのも恥ずかしいけどどうにかして治したい!という人が多いです。

そんな人におすすめなのが天然由来の薬効を持つ成分のみで作られた痔に効く漢方薬です。

そこで今回は、痔に効くおすすめな漢方薬を紹介します。

痔ってどんな病気?

一言で痔といっても様々な種類があります。

肛門が裂けることで出血を伴う痛みが出てくる「切れ痔」、過度な刺激が繰り返されることによって起こる「痔核」、肛門内で化膿を起こす「痔ろう」の3タイプに分類されます。

漢方薬はこれらの症状にも効果があって、市販薬の中でもおすすめできるものが多いです。

しかし漢方薬を使用しても自分が抱えている痔に効果のある漢方薬でなければ効き目が薄いことも。

まずは自分がどのような痔のタイプなのか見極めてみましょう。

切れ痔

切れ痔が痛い

切れ痔は裂肛とも呼ばれていて、肛門付近の皮膚が裂けてしまっている状態です。

排便後にトイレットペーパーでお尻を拭うと血が付着しているのが見える程度の出血量ですが、排便時が特に痛い為排便をするのが嫌になってしまいます。

排便時の痛みがある方の殆どは切れ痔である場合が多く、切れ痔を起こす原因を解決するのが一番の治療方法です。

切れ痔は固い便や頻繁に繰り返す下痢が原因で、肛門周りの皮膚にダメージが蓄積することで切れてしまうのです。

特に女性に多く、ダイエットによって食生活が偏ってしまって便が硬くなってしまいます。

バランスの良い食事を心がけることが大切ですが、忙しい毎日を送っている方は食生活にまで気を配ることが難しいですよね。

切れ痔タイプに効くおすすめ漢方薬は便を柔らかくしたり、冷え性や肩こりといった多くの女性が悩む症状も緩和してくれるものが多いです。

痔核

痔核と聞くとイメージがしにくいかと思いますが、いぼ痔と聞けばすんなりとわかる方も多いのではないでしょうか。

いぼ痔には肛門の歯状線よりも内側に出来る「内痔核(ないじかく)」と肛門の歯状線よりも外側に出来る「外痔核(がいじかく)」の2パターンがあります。

切れ痔は激しい痛みがあることが特徴でしたが、痔核の場合は痛みは殆どありませんが出血が多いのが特徴です。

なぜ出血するほどの症状が現れるにも関わらず痛みを感じないかと言うと、歯状線の辺りには知覚神経が通っておらず、血管が傷ついても痛みを感じにくい為です。

そのため、いぼ痔が腫れてくると出血を伴いますので排便時の出血によって気付くことが多いのです。

症状が進むと痔核が成長し、いぼが肛門の外に出てくる「脱肛(だっこう)」と呼ばれる状態になります。

このときに外へ出てきた痔核を肛門内に押し戻す人がいますが、そういった行為を繰り返していると次第に肛門内へ戻らなくなって、常に脱肛した状態になってしまいます。

末期まで症状が進行する前であれば漢方薬で治療をすることも可能なので、痔核があるという方は一刻も早く漢方薬を試した方が良いでしょう。

漢方薬で治せないところまで進行すると肛門科へ行ってもメスを使用しての切除手術となりますので、ぜひこれからご紹介するおすすめ漢方薬をお試しください。

痔瘻(じろう)

一番厄介な痔の病気で、男性に多いと言われているものです。

痔ろうは直腸と肛門周辺の皮膚をつないでいる「ろう官」と呼ばれる穴が開いてしまう痔です。

肛門腺と呼ばれる組織に細菌が入り込み、炎症を起こして化膿することで痔瘻となります。

男性に多い理由としては仕事でずっと座りっぱなしであったり、スポーツで身体を動かす習慣が多く、刺激が常にお尻の筋肉にかかっているためであると言われています。

痔ろうを発症すると肛門周辺がとても熱っぽくなって、膿が出てくる、38度を超える高熱が出る、痛みがあるといった症状が出てきます。

痔ろうだけは漢方薬・市販薬で治療することが出来ず、専門医による治療が必要となります。

もし当てはまる点があるようでしたら、肛門科を受診して医師に相談してみてください。

痔ろうは最終的に手術が必要となりますので、早期発見・早期治療を心がけるようにしましょう。

痔に効く漢方薬

お薬

では実際に痔に効く漢方薬を見ていきましょう。

漢方薬は痔にのみ効果を発揮するものはなく、必ず複数の効能・効果が含まれています。

これは様々な種類の生薬の組み合わせから出来ている漢方薬の特徴なので、痔だけに絞って薬を探すのではなく、今自分が悩んでいる症状も併せて探していきます。

漢方薬は内服薬なので軟膏タイプの塗り薬や座薬が苦手という方でも安心して使用できるのが嬉しいポイントです。

また、漢方薬は服用する人の体力も関係しています。

弱っている人と体力のある人では処方される漢方薬にも違いがありますので、市販で購入する方はそういった面もしっかりと見ましょう。

乙字湯(おつじとう)

痔に効く漢方薬としてもっとも有名なものがこちらの乙字湯(おつじとう)です。

痔によるお尻周りの炎症を抑えてかゆみや痛みを緩和させます。

さらに痔の原因である便の硬さを改善し、便通も良くしてくれますので便秘に悩む方には特におすすめです。

体力は中以上で、比較的元気な人向けの漢方薬となっています。

江戸時代に日本の医者によって作られたもので、現在は多くの病院で痔の治療薬として処方されています。

市販薬として販売されているものも乙字湯が多いので、痔に効く漢方薬は乙字湯と覚えておきましょう。

当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)

身体を温めて痛みを和らげる効果のある漢方薬です。

冷え性や貧血、肩こりといった未病から女性特有の生理痛・下腹部痛まで幅広く適応しています。

また、痔や脱肛の痛みにも効果がありますので、比較的初期段階の方であれば当帰建中湯で十分でしょう。

体力があまりない人でも服用が可能となっていますので、生理前後に服用できるのも嬉しいポイントですよね。

病院では手術後の体力低下時に回復を図るために処方することが多く、虚弱な方でも安心して服用できます。

麻子仁丸(ましにんがん)

硬くて乾燥したコロコロの便が出てくる方は麻子仁丸(ましにんがん)がおすすめです。

体力が中程度からやや弱い人に適している漢方薬で、主に高齢の方の便秘解消に処方されます。

便秘に伴う頭重やのぼせ・湿疹・皮膚炎・ニキビといった吹き出物にも効果がありますので、体力がなくて便秘をしがち、さらに皮膚トラブルも抱えているという方にはとてもおすすめできる漢方薬です。

そのほかにも食欲不振・腹部膨満・腸内異常醗酵といった腸内環境改善効果も期待できます。

調胃承気湯(ちょういじょうきとう)

調胃承気湯(ちょういじょうきとう)その名前の通り胃の調子を整えてくれる漢方薬で、基本的には麻子仁丸(ましにんがん)と同じような効果を持っています。

承気には気を巡らせて元気を付けるという意味があり、便通がすっきりして元気になるという意味をもっています。

便が硬い人向けに作られた薬で、便を柔らかくして便通を付けてくれるので切れ痔の症状に悩んでいる方には絶大な効果を発揮してくれます。

お肉が中心の食生活で便が硬い人や切れ痔がつらくて排便が億劫な方はこの調胃承気湯(ちょういじょうきとう)を使ってみてください。

しかし進行している痔に対しては効果が薄いので、上記の漢方薬の服用をおすすめしています。

体力が中程度で硬い便を排泄するときに痛みが気になる方はぜひ調胃承気湯(ちょういじょうきとう)を服用してみてくださいね。

大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)

血行障害やうっ血を解消するのに頻繁に使われていて、ホルモンバランスの乱れを整える効果もある漢方薬なので、女性の月経トラブルや便通・下腹部の張りがあるといった症状に効きます。

熱や炎症を取る効果がありますので、体力があって尚且つ冷えのない人に処方されます。

女性の場合は生理不順や下腹部痛、それに伴う子宮や尿路の病気にも応用されています。

便秘の解消効果と痔の回復効果もありますので、特にいぼ痔にお悩みの方向けの漢方薬となっています。

少し気になる程度の大きさのいぼ痔であれば、この漢方薬で十分対処が可能です。

痔に効くおすすめ市販漢方薬

痔に効く漢方薬が分かったら実際に買って使いたいですよね。

しかし市販されている漢方薬には名前こそ同じでも製薬会社ごとに様々な種類の漢方薬が販売されています。

エキス抽出粉末と書かれていても良く分からない!という方も多いのではないでしょうか。

そんな人でもわかりやすく、市販されている漢方薬ではどのようなものがおすすめなのか解説します!

ぜひ漢方薬選びの参考にしてみてくださいね。

ツムラ漢方乙字湯エキス顆粒

ツムラ漢方
出典 : http://www.tsumura.co.jp/products/series/otsujitou/

商品名 ツムラ漢方乙字湯エキス顆粒
メーカー ツムラ
ブランド名 漢方セラピー
値段 1,500円(本体価格)
内容量 12包
主成分 トウキ、サイコ、オウゴン、カンゾウ、ショウマ、ダイオウなど
公式サイト http://www.tsumura.co.jp/products/series/otsujitou/

ツムラが製造している漢方薬で、便秘の方向けに作られているものです。

飲み薬となっているので座薬は抵抗があるという方でも安心の処方となっています。

体力た中程度以上で便が硬く、便秘傾向にある方・切れ痔や軽度の脱肛に効果があります。

こちらの薬と並行して偏食を避けて食物繊維を多く含む野菜や芋類、豆類、海藻類も積極的に摂取するようにしてください。

また、毎日の入浴と排便後に限らず常におしりを清潔な状態に保っておくようにしましょう。

5才以上からふくようが可能となっていますが、5歳未満のお子様には服用させないようにお願いします。

漢方調胃承気湯エキス顆粒

クラシエ
出典 : https://store.kracie.co.jp/ph/k-suisinkai/product/detail?productId=836

商品名 漢方調胃承気湯エキス顆粒
メーカー クラシエ
ブランド名 クラシエ
値段 5,940円
内容量 90包
主成分 ダイオウ、カンゾウ、無水ボウショウなど
公式サイト https://store.kracie.co.jp/ph/k-suisinkai/product/detail?productId=836

クラシエが販売している漢方薬「調胃承気湯」で、調胃承気湯エキスを粉末状にしたものとなっています。

内容量が90包(約3か月分)となっていて、価格は少し気になりますが漢方薬は長期服用が前提となるので痔を本気で治したい方はこちらの商品を購入するのがおすすめです。

3ヶ月間で便が硬くなる体質を改善させると同時に痔の症状も緩和させます。

腸内異常に対しても効果を発揮してくれますので、ぽっこりとしたお腹が気になるという方にもお勧めできます。

体力が中程度以上の方が対象となっているので、弱っている虚弱な方は購入なさらないようにご注意ください。

麻子仁丸料エキス錠

コロコロ
出典 : http://www.kracie.co.jp/products/ph/10143889_2220.html

商品名 麻子仁丸料エキス錠
メーカー クラシエ
ブランド名 クラシエ
値段 1,900円(税抜)
内容量 96錠
主成分 マシニン、シャクヤク、キジツ、コウボク、ダイオウ、キョウニンなど
公式サイト http://www.kracie.co.jp/products/ph/10143889_2220.html

高齢者特有のコロコロ弁・排便困難の症状が出ている方や便秘がちで便が硬くてスムーズに排便出来ない方向けの漢方薬です。

コロコロ便は身体の栄養状態が悪化したり高齢になると出てくる症状ですが、この漢方薬を服用すると腸内を潤して便の状態を整えてくれます。

普段から便が硬くて悩んでいるという方にも使えるので、無理なく体質改善が行えるおすすめな漢方薬となっています。

便秘以外にも肌トラブル・食欲減退といった症状も緩和してくれるので、便秘以外にも悩んでいる症状があればこちらの漢方薬をおすすめします。

但し15才以上のみが対象となっていて、15才未満の方は服用を禁止されているのでご注意ください。

大黄牡丹皮湯エキス〔細粒〕41

松浦漢方
出典 : http://product.matsuura-gp.co.jp/search/2016012814161209.html

商品名 大黄牡丹皮湯エキス〔細粒〕41
メーカー 松浦薬業
値段 18,885円
内容量 2g×300包
主成分 ダイオウ、トウニン、ボタンピ、トウガシなど
公式サイト http://product.matsuura-gp.co.jp/search/2016012814161209.html

主に月経不順や月経困難に用いられていますが、便秘解消にも効果があります。

体力が中程度以上の方で下腹部が緊張していて圧痛がある場合はこの大黄牡丹皮湯エキスを試してみてください。

内容量はとても多く値段も高くなっていますが、一般的な1ヶ月分で販売している市販薬と比べれば価格は大差ありません。

毎月の月経で悩みを抱えている方に特におすすめで、便秘や痔の症状だけでなく月経に関する症状にも効果があります。

年齢問わず使用できるのもおすすめポイントで、2才未満でも服用が出来るので安心して利用できます。

何回も買いに行く手間もありませんので、思い切ってまとめ買い感覚で購入してみてください。

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事では、痔に効くおすすめな漢方薬を紹介してきました。

いぼ痔や切れ痔には漢方薬が効くので乙字湯や調胃承気湯といったツムラ・クラシエが販売している市販薬でも痔は治ることがわかりましたね。

しかし痔ろうには効かないことが多く、外科的な手術が必要となりますので痔ろうが疑われる場合は病院へ行きましょう。

また、漢方薬で治療できる範囲は比較的初期から中期にかけての痔のみで、末期まで進行していると漢方薬で治すことは殆ど不可能です。

恥ずかしがらずに肛門科を受診しましょう。