原因は?胃痛のメカニズムと頼れる市販薬を知る!

2018.04.17

胃が痛い

ストレスがあることが普通である現代社会において、多くの人がたびたび感じるのが「胃の痛み」。胃がキリキリ痛む感覚は本当に不快なものですよね。

胃痛を感じるときにすぐにでも使いたいのが胃薬ですね。薬局やドラッグストアでも手軽に購入できますが、市販薬はとにかく種類が多い!どれを選べばいいのか迷ってしまった経験、皆さんもありませんか?

今回は胃痛の原因やメカニズム、おすすめの市販薬をご紹介します。

胃痛のメカニズム

胃袋

胃と胃酸

胃酸とは、胃の中にある強い酸性(pH1~2)の性質をもった液体です。

胃の中を常に酸性の状態に保ち、食べ物を消化する酵素が働きやすいような環境を作るほか、食事などで体内に侵入した細菌を退治してくれる役割もあります。

強い酸性の液体があっても胃自体が傷ついたり、溶けてしまうことはありません。胃の表面は「胃粘膜」という特別な膜で保護されているためです。

この胃酸が正常時よりも増えすぎたり、胃粘膜が足りないような状態になると胃が胃酸によって傷つきやすくなり、胃痛を招きます。

胃酸の分泌

胃酸は料理のにおいをかいだり、胃に物が入ってきた刺激によって分泌が増えます。

この時に重要な役割を果たすのが数種類の「神経伝達物質」です。

においや胃への刺激を感じ取ると、「ガストリン」「アセチルコリン」「ヒスタミン」という物質が特定の細胞から分泌され、これが胃酸を分泌させるサインとなります。

胃痛の原因

胃が痛い

胃酸が出すぎている

きっかけ

食べ過ぎ・飲みすぎの状態は胃酸の分泌を過剰にします。

適量であれば正しく働く胃酸ですが、量が多すぎると胃そのものを傷つけ、胃痛や胃もたれ、胸やけなどの症状を引き起こすのです。

強いストレスや疲労によっても胃酸が増えてしまうことがあります。自律神経のはたらきが不調になることで意図せず胃酸が分泌されすぎてしまうのです。

おすすめ胃薬の種類

胃酸の分泌を促す神経伝達物質である「ヒスタミン」のはたらきを抑えることで、胃酸の分泌を減らすのが『H2ブロッカー』というタイプの胃薬です。

代表的な胃薬であり、病院で医師が処方してくれる胃薬にもこのタイプのものが少なくありません。

市販されているものでもこのタイプが多く、「ファモチジン」や「ラニチジン塩酸塩」などの有効成分が含まれているものがこれにあたります。

ガスター10(第一三共ヘルスケア)や大正胃腸薬Z(大正製薬)などが有名です。

また、胃酸の酸性度を薬で中和し、胃酸を弱めることで胃痛を抑える薬もあります。

酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウムなどが含まれているものがこれにあたり、パンシロンAZ(ロート製薬)やサクロンS(エーザイ)がなどがこのタイプの胃薬です。

胃粘膜が傷ついている

きっかけ

強いストレスや疲労によってもは胃酸の分泌を促してしまいますが、それと同時に胃粘膜の保護機能を低下させます。

自律神経の不調は胃の血管を収縮させ、栄養が十分送られなくなることで胃粘膜の分泌が減ってしまうのです。

おすすめ胃薬の種類

胃粘膜が傷ついて胃痛が起きている場合は、傷ついた胃を保護し、胃酸に対する防御機能を高める『粘膜修復剤』が含まれる胃薬を飲みましょう。
「胃にベール」のキャッチコピーでおなじみのセルベール(エーザイ)や、スクラート胃腸薬(ライオン)がこれにあたります。

胃がけいれんしている

きっかけ

ストレス、緊張、過労による自律神経の乱れは、時に筋肉の過剰な収縮を引き起こしてしまいます。胃が突然強く収縮すると、みぞおちのあたりがギュッと痛くなるような痛みを感じます。

おすすめ胃薬の種類

胃の自律神経の働き事態を抑えてしまう『抗コリン薬』というタイプの薬がおすすめです。ストパン(大正製薬)やブスコパン(エスエス製薬)があります。もちろん、休養を取って自律神経のはたらきを正常に戻すことも大切ですよ。

消化不良

きっかけ

胃酸の分泌や胃粘膜に異常がなくても、胃が消化できる許容量を超えた場合は胃に不調が起こります。

胃酸中に含まれる消化酵素が消化できる量よりもずっと多い食べ物が存在することで、消化に時間がかかるのは想像できますよね。

おすすめ胃薬の種類

胃酸に含まれる消化酵素のはたらきを助ける、もしくは消化酵素と同じ成分を胃に補給してあげる薬があります。

第一三共胃腸薬プラス細粒(第一三共ヘルスケア)やハイウルソ顆粒(佐藤製薬)には、消化酵素と同じ成分が含まれており、食べ過ぎた時の消化を手助けしてくれます。

複数の原因に対応したいときは?

上記のとおり、胃痛を引き起こすきっかけになるのはストレスや過労であることが多いです。

胃酸の出すぎ」と「胃粘膜の損傷」が同時に起きることも少なくありません。

どの薬を選んでいいか迷ったときおすすめしたいのが『総合胃腸薬』です。

上に挙げた薬の成分が複数配合されており、いくつかの症状をまとめて改善したい場合に有効です。

ただし、それぞれの成分の量が限られるため、効き目がそれほど強くないこともあります。

太田胃散(太田胃散)やキャベジンコーワ(興和)などがこの総合胃腸薬に当てはまります。困ったときのために常備しておくと安心です。

病院に行くべき胃痛

病院

ピロリ菌による胃痛

ピロリ菌は正式名称を「ヘリコバクター・ピロリ」といい、強い酸性の胃酸中でも生存できる細菌です。

胃粘膜に炎症を引き起こし、胃炎や潰瘍、胃がんの原因になることが知られています。

幼少期に感染することがあり、とくに昔は衛生環境の良くない場所で育った人に多く見られました。

感染してもすぐには症状が現れず、大人になってから胃炎や胃痛といった症状が出てきます。

ピロリ菌による胃痛、胃炎はピロリ菌を胃から除去しない限り続きます。胃痛が一向に収まらない人や、長期間慢性的な胃痛がある人は一度検査を受けてみるとよいでしょう。

病院ではピロリ菌に感染していないかの検査が受けられます。

病気による胃痛

胃潰瘍胃がんなどの病気でも胃痛は起こります。

胃痛とともに吐き気や吐血などの症状が現れたり、それまでに感じたことのないような痛みがある場合は、無理せず医師に診てもらうことも大切です。

まとめ

身近なお薬である胃薬にもいくつかの種類があることがお分かりいただけたかと思います。

市販薬を選ぶには、まずは自分の体の状態を正確に把握することが大切です。自身の胃痛のきっかけを考えながら、適切な胃薬を選びましょう。

不安がある方は医師や薬剤師に相談するようにしてください。