血尿の病気と症状とは?尿が赤くなる原因と治療法まで詳しく解説

2018.08.09

トイレ女性

血尿は病気のサインなのはご存知でしょうか?

おしっこに血が混じることではじめて血尿に気がつくこの症状は身体の赤信号です。

目で見て尿の色が赤いと判断できるような場合は、早めに泌尿器科で診察を受ける必要があります。

そこで今回は、血尿で考えられる病気について詳しく紹介します。

血尿とは?

ストレス
尿に血が混じる「血尿」は、尿を作る腎臓や尿の通り道(膀胱)の重要な病気のサインです。

尿の中に血液のもとである赤血球が含まれている状態で、大きく分けて2種類あります。

  • 肉眼的血尿
  • 顕微鏡的血尿

肉眼的血尿は、名称のとおり、眼でみて血尿と判断できるもので、顕微鏡的血尿は尿検査をしてはじめてわかる血尿です。

この血尿は、男性よりも女性に多く見られる特徴があり、がん等の重大な病気の危険信号の場合があるので注意が必要です。

血尿の原因とその病気とは?

問診
尿に血が混じる血尿には様々な病気が関係している可能性があります。

主に考えられる病気は、

  • 結石
  • 膀胱炎
  • 腎炎

などが考えられます。

具体的にどのような病気で何が原因なのか見てみましょう。

結石(けっせき)

血尿の検査で陽性と診断された場合に多いのがこの結石の症状で「尿路結石症」と言います。

肝臓で作られた尿が膀胱に溜まり、尿管を通って体の外へ排出されるのですが、尿路と経路のどこかに異常があり、老廃物がたまって結晶化してしまうことで結石になってしまいます。

結石ができる部位により呼び名が異なり、膀胱なら胱結石、尿管なら尿管結石、腎臓なら腎結石と言います。

健康診断などで顕微鏡的血尿が認められて結石の存在に気づく場合と腰や下腹などに激痛がはしり肉眼的血尿で気づく場合と2タイプがあります。

結石の成分はカルシウムやシュウ酸ストルバイトなどで構成されています。

膀胱炎(ぼうこうえん)

膀胱炎は、尿をためる臓器「膀胱」の粘膜に炎症が起こり発症する病気です。

体の構造から男性よりも女性に多く見られ、女性の二人に一人は経験する病気とも言われています。

主な原因は、トレイを我慢したり、身体に疲労やストレスがたまったりして免疫力の低下が原因で細菌感染することで発症します。

膀胱炎になると血尿以外にも、頻尿、排尿痛、残尿感などがあらわれ、トイレの回数が増加するなどの症状があります。

腎炎(じんえん)

腎臓は、背中側下部にある臓器で、血液中の老廃物を尿として排出させる機能や血圧を調整する機能などがあるとても重要な臓器です。

血尿と関係する腎炎には、「糸球体腎炎(しきゅうたいじんえん)」と「腎盂腎炎(じんうじんえん)」があります。

糸球体腎炎は、腎臓の中で特に老廃物のろ過を行っている部分(糸球体)に炎症が発症し血尿以外に手足のむくみ、発熱などの症状が現れます。

腎盂腎炎は、膀胱から細菌が逆流することによって引き起こされ、腎盂および腎臓の感染症により発症します。

この症状は、適切なタイミングで、適切な治療を行わないと、細菌が血液中に侵入してしまい、敗血症と呼ばれる生命をも脅かす症状に発展してしまうことがあるので注意が必要です。

血尿の検査方法とは?

病院
健康診断や病院などで血尿と診断されたら、泌尿器科の専門医の受診を受けるようにしましょう。

尿検査を行った後に、がんや尿路結石の有無などさまざまな情報を得ることができる超音波検査を行います。

そこで異常がみられるような場合、疑わしい疾患の可能性があるような場合は、CT、MTI、採血、膀胱鏡などの検査、尿のなかに癌細胞が混じってないか尿細胞診という検査を行うこともあります。

血尿の治療方法

薬
血尿の治療方法は、それぞれの原因別に適切な治療を行います。

主な治療法は、

  • 膀胱炎:抗生物質の投薬
  • 糸球体腎炎:内科治療
  • 尿路感染症:抗生剤投与
  • 尿路結石:結石除去
  • 尿路悪性腫瘍:手術

これ以外の原因が特定できないような血尿は経過観察します。

膀胱炎:抗生物質の投薬

膀胱炎のクリニックでの治療法は、まずは、尿検査で尿中の白血球濃度を測定します。

この尿検査で白血球数が多いような場合は、尿路の炎症が疑われるので、抗生物質の投薬による治療を行います。

膀胱炎のほとんどは菌に感染したことで生じるため、抗生物質を投与することで症状は治まります。

ほとんどの場合は、数日間で症状は改善されますが、抗生物質の投与で症状が改善しなかった場合には、膀胱炎以外の病気や複雑性膀胱炎の可能性も疑われ、再度検査をした上で、適切な治療が行われます。

糸球体腎炎:内科治療

糸球体腎炎は主に、内科での治療になります。

糸球体腎炎の基本的な治療は、「食事療養」や「薬物療法」で行います。

体のむくみが強いような場合には、「利尿薬」を使用して血液中の塩分回水分の排泄を促します。

糸球体腎炎を治療するのに効果的なのは、血圧の維持に努めながら、症状の悪化を防ぐことです。

日常生活の上では、激しい運動や過労を避けるようにします。

尿路感染症:抗生剤投与

尿路感染症は多くの場合は、外来で抗生剤投与での治療が可能です。

しかし、症状が重いような場合で腎盂腎炎や前立腺炎と認められるようなときは、入院での治療が必要なこともあります。

腎盂腎炎や前立腺炎は、血管の中に細菌が侵入する菌血症になりやすく、菌血症は重症で生命に危険を及ぼすことがあるため、入院治療が必要なのです。

尿路結石:結石除去

尿路結石は、超音波検査やX線検査を用いて適切に診断して結石除去を目的とした治療法が行われます。

主に、痛みなどの自覚症状である苦痛を取り除くこと、原因となっている結石を体外に排出させることが重要です。

患者の状態によっても異なりますが、主な治療法には、

  • 保存的(薬物)治療
  • 外科的治療

があります。

結石治療後も再発する頻度が高いので、再発予防のための食事指導なども行われます。

尿路悪性腫瘍:手術

尿路悪性腫瘍(腎盂・尿管がん)は、組織系の尿路上皮がんです。

尿路上皮は腎盂、尿管、膀胱、尿道を覆う組織で、特徴として時間的・空間的多発性という特徴があります。

これは、場所を変えて、同じ尿路上皮のどこかに再発しやすいというものなので、腎盂・尿管がんの手術法は、腎臓と尿管、膀胱の一部を一塊にして摘出する腎尿管全摘除術および膀胱部分切除術が一般的です。

血尿の予防法

マスクの男性
血尿は日常生活である程度予防することが可能です。

尿路の尿が酸性に傾くと結石ができやすくなるため、鶏卵や牛肉などの動物性たんぱく質や塩分、ビタミンCの摂り過ぎに注意しましょう。

また、アルコールも結石を作りやすくしてしまうので飲み過ぎには注意が必要です。

他には、水分の補給をしっかりすること、トレイを我慢しないこと、定期検診を受けるなどすると効果的です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、血尿で考えられる病気について詳しく案内してきました。

血尿は今回紹介してきたようにさまざまな病気のサインとなります。

いつもと尿の色が違う、尿が濁っているように感じた場合は、いずれにせよ早期に調べる必要があるため泌尿器科の医師を受診するようにして下さい。

目で見てわかるような血尿になる前に治療することで重症化することを防ぐことができます。

是非この記事、このページを参考にして下さい。