風邪かと思ったら肺炎!その原因と予防法を公開

2018.11.10

肺炎

咳や熱などが風邪かと思っていたのにいつまでも続くということがありませんか? 

そのような場合には、肺炎を疑う必要があります。近年インフルエンザや風邪というだけではなく、肺炎が流行するようになりました。

特にマイコプラズマ肺炎などが多くなっています。では肺炎というのは、どのような病気なのでしょうか。その原因などについてご紹介します。

肺炎の症状って!風邪と違うの?

肺炎では、炎症が肺の中に起きていますので激しい咳や38度以上の高熱、また痰などが出て呼吸が苦しいというような状況となります。

ふつうの風邪と異なる点は、5日以上熱や咳などの強い症状が続き、鼻が詰まっているわけでもないのに呼吸が苦しいという呼吸器としての症状がでます。

肺に影響を及ぼす肺炎は、急性の呼吸器感染症です。肺胞と呼ばれる小嚢の袋から肺は、できています。

そして健康な人が呼吸する時には肺胞は、空気で満たされています。

しかし肺炎にかかると膿や液体が肺胞に入り呼吸をする時に苦しいだけでなく酸素の摂取量が低くなってしまうのです。

肺炎は、小児の死亡率が高く5歳未満の小児における死亡の18%が肺炎となっています。

ただ病原体の種類によって肺炎でも熱や咳などがあまりでないという症状の場合もありますので、診察を受けないと風邪と勘違いするということもあります。

肺炎の原因って?

肺炎は、様々な要因でかかることがあります。次のような原因が考えられます。

病原体が関係している

ウイルス

肺炎の原因菌となるものは、主に肺炎球菌ですがその他にインフルエンザウイルスや微生物のクラミジアなども肺炎を引き起こすことがあります。

このように肺炎は、ウイルスや真菌、細菌などのさまざまな病原体により発症します。

最近では、若い年齢層に季節を問わずマイコプラズマ肺炎が発症しています。

マイコプラズマ肺炎の場合は、全身のだるさや発熱、乾いた咳が出るが痰は出ないというのが特徴となっています。

そして熱が下がっても3週間から4週間ほど咳がしつこく続きます。

主な病原体をまとめますと肺炎球菌は、主に小児での細菌性肺炎で最も多いもので高齢者でも注意が必要です。

細菌性肺炎のうちでは、2番目に多いのがヘモフィルスインフルエンザ菌b型です。さらにRSウイルスは、ウイルス性肺炎では一番に多い原因となっています。

高齢者などでは誤嚥が

高齢者の場合には、感染症以外にも誤嚥で肺炎になることがあります。これは、食べ物や唾液などが気管に間違って入って炎症を起こすというものです。

またアレルギー性の肺炎という症状を起こすこともあります。高齢者は、若い人と比較すると発熱などの自覚症状が出にくいために見逃しやすくなります。

体調が少しでも悪いと感じた時には、早めに医師の診察を受けてください。

かぜの症状と肺炎の症状は似ているのですが、高齢者の場合には、症状としても出にくく家族や周囲の人達も気がつかないまま過ごしてしまうということがあります。

そして重篤な状態になってから診察を受けるという場合も多いのです。


どうしても抵抗力が弱い高齢者などは、肺炎にかかりやすいという状況ですので、早めに症状が思わしくない時には、かかりつけ医などの診察を受けてください。

その場合には、身近な家族などが付き添って医師に症状などを伝えてください。

その他の原因では

肺炎になる原因としては、疲労やストレスなどで抵抗力が落ちた場合に感染しやすくなります。

また糖尿病や喘息などの慢性疾患がある方は、発症しやすいので注意が必要です。

肺炎かどうかの検査や治療は!

レントゲン

肺炎かもしれないと思った時には、医師への受診を早めに行いましょう。

肺炎かどうかの検査は

検査としては、問診に続き医師が胸の中の音を聴診器で聞き取ります。

肺炎に罹っていると分泌物や炎症のために気道が狭くなっており独特の雑音が聞こえてきます。

そして肺炎の疑いが強い場合には、胸部のレントゲン撮影を実施します。

肺に炎症があると映像では真っ白な影が映りますのでこれで肺炎と診断されます。

さらに胸部のCTを念のために撮影することもあります。

肺炎と診断された場合には、より効果のある抗菌薬を決定するための痰や血液検査などが実施されます。

肺炎の治療法では

肺炎でも外来での治療では、発熱や咳に対処できる薬や抗菌薬などが処方されます。

特に抗菌薬の場合は、医師や薬剤師などの説明を良く聞きその指示に従い飲みきることが重要です。

抗菌薬の場合は、勝手な自己判断で薬を中断したりすると原因菌が再び活動を始めることがあり肺炎の症状がぶり返すことがあります。

そして今まで効果のあった抗菌薬が効かなくなるということがあります。

ただマイコプラズマ肺炎の場合には、通常の肺炎で処方されるペニシリンなどの抗菌薬も効果があまりないということもあります。

もし処方された薬などを飲んでも症状が数日たって治まらないという場合には、医師に相談してください。

肺炎の予防が大切!

うがい

肺炎に罹らないためには、予防が重要です。

肺炎の予防方法としては、インフルエンザと同じく手洗いやうがい、ワクチンの接種やマスク着用です。

日本では現在、小児用肺炎球菌ワクチンを生後2ヶ月から9歳まで摂取できます。

また成人用の肺炎球菌ワクチンも接種できますので、受けておくことをおすすめします。

肺炎の原因となるものを完全に予防できるというわけではないのですが、肺炎球菌の感染では予防も可能です。

肺炎球菌ワクチンを乳幼児や65歳以上の高齢者の方達は、接種しておくことが大切です。

摂取については医師に相談してください。

肺炎球菌の予防ワクチンは、1度接種すると効果は5年以上持続します。

費用は自己負担になります。

また手洗い、うがいやマスクを着用をするのは、肺炎の感染の理由として接触感染や飛沫感染があげられるからです。

帰宅後には、手洗いやうがいをしっかりとして外出時には、気密性の高いマスクを着用してください。

インフルエンザやかぜなどから肺炎を患ってしまうということも多いので、ぜひ予防対策を徹底してください。

まとめ

肺は、体内に取り込んだ酸素と体内の二酸化炭素とを交換するという重要な働きをする器官です。

そのような肺がウイルスや細菌などの病原体に感染してしまい炎症を起こすのが、肺炎です。

感染の原因としては、風邪やインフルエンザなどによってウイルスが肺の気管を傷つけてしまい体外に病原体を排出できないためです。

特に幼児や高齢者などが他の疾患にかかってしまい身体の免疫力が低下してしまうと病原体が肺にまで侵入して感染し肺炎になるというケースが多いのです。

また肺炎は重症化しやすく放っておくと入院して治療をする必要が出てきます。

かぜが長引いているとか激しいせきや高熱などが3、4日以上続いているという場合には、必らず医療機関を受診することをおすすめします。