食欲不振や胃の不調…それって自律神経失調症かも!

2018.07.12

食欲不振

「なんだか最近食欲がない」「この頃胃がむかむかする」「いまいち元気が出ない」…これらの症状に悩む皆さん、それはもしかしたら自律神経失調症かもしれません!

食欲不振や胃腸の不調だけでなく、心身に様々な影響を与える自律神経失調症は、現代を象徴する病気の一つといっても過言ではありません。

近年はよく名前を耳にするようにもなりましたが、どんな症状が出るのか、原因は何なのか…ご存知でしょうか?

本記事では自律神経失調症の症状や原因を解説します。

自律神経失調症のきほんを抑えよう

ストレス

自律神経失調症とは?

自律神経失調症は名前の通り「自律神経の調子が悪くなる」ことで引き起こされる様々な症状のことを言います。

自律神経とは、私たちの体内を無意識化でコントロールしている神経で、交感神経と副交感神経からなります。

交感神経は運動時や興奮している時など体が活発に動かなければいけない時に優位にはたらき、副交感神経は食事・休息・睡眠など体を休めるときに優位にはたらく神経です。

交感神経と副交感神経がバランスよく適切なタイミングではたらくことが、私たちの健康な日常を支えています。

ところが、何らかの原因でこれらのバランスが崩れると、心身にあらゆる不調が現れるようになってしまうのです。これを自律神経失調症と呼んでいます。

具体的にどういった症状があるのかを見ていきましょう。

体の症状

いつでも疲れているような感じがしたり、体がだるい・重いといった症状を訴える方が多いです。

また、頭痛やめまいといった症状を感じ、風邪を疑う方もいます。

他にも便秘や下痢、残尿感といった排泄関係の障害や、手足のしびれなど、さまざまな症状が現れます。

睡眠に関係する症状も忘れてはいけません。不眠気味になる人の多くが自律神経の乱れによるものと考えられています。

加えて、食欲不振や胃もたれなど、胃腸に不調が現れることも少なくありません。

これらの症状は日常生活の質(QOL:Quality of Life)を低下させ、さらなるストレスを生み出してしまいます。

心の症状

自律神経失調症の方では、不安感や焦燥感が増し、些細なことでも重大な問題であるように感じてしまうことがあります。

気分の起伏が激しくなったり、極端に落ち込むことが増える方も多いです。

ゆううつな感じや、何をするにもやる気が起きない、好きだったことがいまいち楽しめなくなるなどと訴える人もいます。

うつ病との違い

ここまで症状を読んだ方の中で「これって“うつ病”と同じなのでは?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

気分が落ち込み心身に不調をきたすうつ病と自律神経失調症は確かによく似ています。

一般に、自律神経失調症は心よりも体の症状が強く、うつ病になる以前に現れることが多いとされます。

自律神経失調症が治らず、心の症状が強く出るようになるとうつ病と診断されることが増えてきます。

その境目の判断は素人には困難ですので、調子が悪いと感じたら病院へ相談に行くのをおすすめします。

自律神経失調症の原因

生活の乱れ

生活習慣の乱れ

健康な人の体では交感神経副交感神経は一日を通してバランスよくはたらいています。

日中は主に交感神経が活発になり、夜間は副交感神経がよくはたらくのが普通です。

ところが、昼間もずっと眠っていたり、夜更かしを続けるような生活をしていると2つの自律神経が正常に機能しなくなっていきます。

ストレス

何よりも大きな原因はストレスです。現代の日本において、連日強いストレスを感じるという人は少なくありません。

仕事や家事に追われ、時間にゆとりのない日々を過ごしていると、気づかぬうちにストレスや疲れが蓄積してしまいます。

ストレスを感じている時は交感神経が優位にはたらきます。

夜寝るような時間にも考え事をし、いらいらしたり不安な気持ちになっていると交感神経が活発になるばかり。

副交感神経がうまくはたらかなくなってしまいます。睡眠不足がイライラを招き、またストレスが溜まって…という悪循環になりかねません。

自分のリズムや生活習慣の異常に気づいたら、なるべく早くそれを正常な状態に戻すよう努力しましょう。

更年期障害

女性の場合は女性ホルモンの分泌量が変化することで生じる更年期障害の期間にも自律神経失調症が現れやすくなります。

体のあちこちに不調が出るのに加え、イライラや不安感がつのり、それがさらに自律神経を乱して不調を増進してしまうのです。

自律神経失調症の治療

診察
自律神経失調症の治療はどのように行われるのでしょうか?

病院では患者の症状にあわせ、薬を処方したりカウンセリングを行ったりします。

人によって現れる症状が千差万別なので、一人一人に合わせた丁寧なケアが必要です。

薬はそれぞれの症状に合わせたもの(頭痛には頭痛薬、胃痛には胃腸薬など)にくわえ、精神的な症状が強いようであれば精神安定剤や抗うつ剤などが使用されることもあります。

そして何より、患者自身が自らの生活習慣や環境を改善していくことが大切です。

毎日の過ごし方を見直し、少しでもストレスを感じにくく体に優しい生活ができるようにしていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?他人事じゃない、身に覚えがある!という方も少なくなかったのでは?

忙しい現代社会において、自律神経失調症に悩む人は珍しくなくなりました。

毎日やることが山積みだったり、無理難題を押し付けられたり、人間関係に悩んだり…そんな中でも頑張る人は本当にすごいと思います。

ですが、体を壊してしまっては元も子もありません。

体に不調を感じている人、心が疲れていると感じている人は、今一度立ち止まって自分の体のSOSを聞いてあげてください。