元気がでない時に使ってみよう!食欲不振に効く漢方

2018.05.14

元気が出ない

食欲不振の原因は実に様々です。

胃腸の病気や精神疾患などによって引き起こされることもありますが、多くは食べ過ぎや疲れ、ストレスなどによるものです。

病気による食欲不振でなければ、自宅でささっと治してしまいたいですよね。

食欲不振に効果のある薬は多数販売されていますが、最近は漢方薬に人気が出てきています。本記事では食欲不振に効果のある漢方薬をご紹介します。

食欲不振におすすめの漢方

漢方

六君子湯

食欲不振や胃弱に使われる漢方の代表が「六君子湯(りっくんしとう)」です。

胃腸の調子が悪く、胸がつかえるような感じがあったり、食事をしても飲み込みにくく、すぐに満腹感を感じてしまうような人、消化不良などの症状がある人におすすめです。

疲れている胃腸の“気”を回復させる」という考え方で成り立っている漢方薬です。

人参(にんじん)や白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、半夏(はんげ)などの生薬が配合されています。

人参は普段サラダなどで食べるニンジンではなく、朝鮮人参のことを指します。

半夏瀉心湯

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」も食欲不振や胃腸の諸症状によく使用される漢方の一つです。

普段から胃が弱いわけではないが消化不良感があったり、吐き気を感じたりする人、おなかがごろごろとよくなる人におすすめです。

半夏、黄連(おうれん)、黄芩(おうごん)、生姜(しょうきょう)などが配合されています。

薬の名前にもなっている半夏とは、サトイモ科のカラスビシャクという植物の球根を採取し、外皮をとって乾燥させたものです。

体を温めたり、体内に停滞しているものを動かしたりするはたらきがあるといわれています。

平胃散

食べ過ぎや飲み過ぎの際、食べたものがいつまでも消化できず、胃もたれや食欲不振を起こす人におすすめなのが「平胃散(へいいさん)」です。

食欲不振、消化不良、胃もたれ、腹痛などに効果があります。

比較的体力のある人向けなので、風邪をひいていたり、体力が低下しているような方は別の薬を選びましょう。

蒼朮(そうじゅつ)、厚朴(こうぼく)、陳皮(ちんぴ)などが配合されています。

安中散

安中散(あんちゅうさん)」は胃炎の症状によく使われる漢方です。

慢性胃炎や神経性の胃炎による食欲不振や胃痛、腹痛、胸やけ、げっぷなどの症状に効果があります。

薬の名前はまさにこの漢方の効能を表しています。

「中」は体の中心、つまりおなかのことを示し、「“中”が安らぐ散剤(薬剤)=安中散」という名前が付けられました。

各製薬メーカーが出している「漢方胃腸薬」のような名前の付いた胃腸薬のベースになっていることも多い漢方です。

桂皮(けいひ)、延胡索(えんごさく)、牡蛎(ぼれい)、茴香(ういきょう)などの生薬が配合されています。

人参湯

「人参湯(にんじんとう)」は体の冷えや疲れを感じる人の、胃弱、食欲不振、下痢、吐き気などの症状に効く漢方です。

体を温めるための生薬が用いられており、内側から体を温めることで胃腸のはたらきを高めます。

人参、甘草(かんぞう)、蒼朮、乾姜(かんきょう)からなる、比較的シンプルな配合です。

人参湯の生薬に桂皮を加えたものは「桂枝人参湯(けいしにんじんとう)」といい、こちらも冷え性気味の人の胃弱や食欲不振に用いられます。

人参養栄湯

人参湯に名前の似たものに「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」があります。

こちらは人参をはじめとした10種類以上の生薬が配合されている漢方で、人参湯とは成分が大きく異なります。

加齢による疲れや気力のなさ、食欲不振などの身体虚弱の諸症状に効果的です。

体がだるくてやる気が出ないという方や、何をするのも億劫に感じるような体調の方におすすめです。

補中益気湯

食欲不振を覚える人の中でも特に「体の疲れ、気力のなさ」を感じる人には「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」もおすすめです。

何となく元気が出ない、ずっと疲れた感じがする…というような人は胃腸も弱りがちで、食欲もわかなくなっていることが多いです。

補中益気湯は「気力を補う」という方針で組み立てられた漢方薬になります。まずは胃腸のはたらきを高め、食欲を促し、気力を回復させていきましょう。

人参、白朮、黄耆(おうぎ)、当帰(とうき)、大棗(たいそう)、柴胡(さいこ)などが配合されています。

十全大補湯

なんとなく疲れているというレベルではなく、疲労困憊の人や、大病・手術後などで食欲が回復していない方には「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」とおすすめします。

体が弱っている人の食欲不振、倦怠感、貧血、手足の冷えなどに効果があります。産後の衰弱に用いられることもある漢方薬です。

漢方の世界では、人間の体は「気・血・水」の3つの要素のバランスで成り立つと考えられています。

「気・血・水」のいずれかが不足していたり、巡りが悪くなると心身に不調が出るとみなすのです。

十全大補湯には「気」と「水」を補うという目的があります。

まとめ

食欲不振の時に使いたいおすすめの漢方をご紹介しました。

これら以外にも、食欲不振や胃弱に効果があるとされる漢方薬は存在します。

気になる方は漢方に詳しい薬剤師さんや医師に相談してみましょう。

自然の生薬を使用しているとはいえ、漢方はその効果が科学的に認められている医薬品です。

使用の際は用法用量を守り、副作用や飲み合わせには十分注意して使用しましょう。